2008/04/17 扉の外 : ライトノベル関連
![]() | 扉の外 (電撃文庫 と 8-1) (2007/02) 土橋 真二郎 商品詳細を見る |
◇内容
「この二つさえ受け入れれば、
あなた方がこの国から追放されることはありません。
この世界も皆平等ですよ。」
修学旅行に行くつもりが、
気づけばクラスごと謎の密室に閉じ込められてしまう。
意識を取り戻した彼らの前に
”人工知能ソフィア”が現れ、あるルールを告げる。
◇特徴
シリアスなミステリーもの。
個と集団の心理描写が巧み。
第13回電撃小説大賞 金賞
◇レビュー ★★★★☆(4/5)
なかなか面白かったです。
全くの未知の環境に置かれその真実・意図を手探りで探す、
みたいな作品は好きなので、序盤から物語にのめりこんでいきました。
ルールを放棄するものと、そうでないものとの心理の動きから始まるのですが、
全体を通しての真理の巧妙さにさらに読み入ってしまいました。
戦略ゲームっぽい要素も出てきて、ここでの心理戦も複雑で面白かったです。
登場人物は少なめで、主に個と集団という形式になっていますが、
その分スポットの当たっているキャラの描写は丁寧でよかったです。
ただ、続巻ということで終わりが中途半端なのは残念でした。
シリアスな人間ドラマが好きな方、
心理戦が好きな方にはオススメです。
◇補足
全三巻で完結済です。
スポンサーサイト