2008/04/21 “文学少女”と死にたがりの道化 : ライトノベル関連
![]() | “文学少女”と死にたがりの道化(ファミ通文庫) (2006/04/28) 野村 美月 商品詳細を見る |
◇内容
恥の多い生涯を送ってきました。
紙に書いてある物語を主食とする“文学少女”天野遠子と
元天才作家の井上心葉のたった二人のみからなる文芸部に
とある依頼が持ち込まれて…
◇特徴
太宰治(主に「人間失格」)をテーマとしている
心理描写が巧み
ミステリー要素あり
このライトノベルがすごい!2008 ベスト10入り
◇レビュー ★★★★★(5/5)
「黄昏色の詠使い」とイラストを描いている人
が同じ(竹岡美穂さん)ということで読んでみたのですが、
大当たりでした。
それぞれの心理の駆け引きがあり、ミステリとして楽しめました。
最後の最後で物語がひっくり変えったときは正直感動しました。
太宰治の作品を物語の軸に置いているのもよかったです。
太宰については現代文の教科書で読んだ程度でしかなかったので、
もちろん「人間失格」については読んだことがありませんでした。
なのでこれを読んだ後、太宰が読みたくなり、
結局作品集を買ってしまいました。
内容と密接にリンクしてるだけにどんなものかと気になりますし。
(この作品集については別記予定。)
ミステリが好きな方、
ラノベ好きだけど有名文学にも触れてみたいという方、
にはオススメです。
◇その他
現在6巻まで発売中。
7巻「“文学少女”と神に臨む作家 上」は4/28に発売予定。
巻数が書かれていないのでサブタイトルに注意です。
分からなければ背表紙の上方を見てください。
なお、各巻ごとに軸とする文学は違います。
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