2008/05/13 世界の中心、針山さん : ライトノベル関連
![]() | 世界の中心、針山さん (電撃文庫) (2005/10) 成田 良悟 商品詳細を見る |
◇レビュー ★★★★★(5/5)
あの針山って男の存在自体が──
俺が今まで扱った一番奇妙な【事件】だ。
バッカーノ!で有名な成田良悟の短編連作です。
所沢市を中心に数々の騒動が起こるのですが、
そのそれぞれに針山真吾という人間が顔を出します。
果たして彼は何者なのか?みたいな内容です。
4部の短編に分かれていて、
「としれじぇ」 ジャンル《都市伝説》
「魔法少女893号」 ジャンル《魔女っ子》
「拝啓、光の勇者様」 ジャンル《デンセツノユウシャ》
「奇跡の中心、針山さん」ジャンル《メドレー》
上3つがばらばらの騒動、最後の1つでそれぞれが
針山さんを中心にリンクし始めるという構成になっています。
3つを短編として読んでもボリュームがあって十分楽しめるのですが、
(特に「魔法少女893号」はお気に入りでした)
最後につながっていく様子がこれまた上手くて感動しました。
バッカーノ!並みのドタバタ感がこの作品にも健在しています。
結局針山さんが何者なのか語られないのが気になりますが、
2巻があるようなのでそちらに期待します。
バッカーノシリーズが好きな方、
感動できる短編が読みたい方にオススメです。
◇補足
2巻まで出ています。
◇関連
バッカーノ!―The Rolling Bootlegs
バッカーノ!1931 鈍行編 / 急行編
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